佐々木画伯はあるとき、Hさんから当時12歳の愛犬の絵を依頼されました。この愛犬は重病にかかり、獣医からも見放され、死を待つのみだと言われていました。Hさんは遺影のつもりで絵を依頼し、その深い愛情を感じ取った佐々木画伯は、魂を込めて愛犬を描きました。絵をお渡しして数ヶ月後、その後の状況を聞こうとHさんに連絡したところ、絵を受け取った後、犬は奇跡的に元気を取り戻し、今では庭を走り回っているとのことでした。この出来事は佐々木画伯にとって、自分の作品が持つ不思議な力を実感した記念すべき最初のエピソードとなりました。その後、この犬は2年以上経った今でも元気に生きています。
目次